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子ども手当2010

臨時国会開幕と「バカなやつ」発言

 

 第179臨時国会が20日、始まりました。会期は、12月9日までの51日間。東日本大震災で被害を受けた被災地の本格的な復興に向けた2011年度第三次補正予算の審議が中心になります。

 翌21日、私が所属する災害対策特別委員会で、平野達男震災復興担当相は大臣所信を行い、その最後に、「私の高校の同級生みたいに逃げなかったバカなやつがいる」と述べた自らの発言について、「私の適切さを欠いた表現により、不快な思いをされた方々がいることについて心からおわびする」と陳謝しました。

 野党側はこれから本格派する各委員会で、平野大臣の発言の責任を追及する構えです。しかし、私は、どうも、「バカなやつ」発言に対する、報道の仕方にずいぶん強引なところがあるように思えてなりません。平野大臣の言葉の本意を、ねじまげてとらえているのではないでしょうか。

 平野大臣の発言について、朝日新聞の天声人語(20日付け)と読売新聞の編集手帳(20日付け)が時を同じくして、取り上げていました。そのうち、読売新聞の編集手帳を紹介します。みなさんは、どう思いますか?

□ □ □

戦時中、劇作家長田秀雄の戯曲『飢渇(きかつ)』が上演された。事前に台本を警視庁に提出したところ、以下のセリフが問題になった。〈奥さん、どうか一度だけ、接吻(せっぷん)させて下さい〉。「接吻」はけしからんと、その2文字が墨で消されて返ってきた検閲済みの台本で稽古をしたとき、俳優はグッと言葉に詰まり、「とても、これは言えません」と、演出家に泣きついたという。随筆家、車谷弘さんの『銀座の柳』(中公文庫)にある言葉は文脈のなかで生きている。一語を抜き出して「けしからん」と非難しても意味がない野党には“バカ”を問題視する向きもあるようだが、これを失言とみなすのはいささか気の毒だろう。「私の高校の同級生のように、逃げなかったバカなやつがいる」。津波の被害に触れて、平野達男復興相がそう発言したという。じかに聴いたわけではないが、どうして逃げてくれなかったんだ、ばかやろう…という気持ちならば、分かる向田邦子さんがある対談で語ったことがある。〈もし「バカ」が差別用語になったら、放送作家をやめるわ〉。暴言退治と言葉狩りの区別を忘れまい。


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  • 2012/09/28 10:45 AM
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